鼻整形とは
鼻は、顔の中心に配置されているため、顔の印象を大きく左右する大事な部位。
◎団子鼻(鼻尖の丸み)◎豚鼻(鼻穴の見え方)など鼻への悩みを抱える方も多く、
鼻整形は整形手術のなかでも特に人気の手術です。
多くの方が検討する手術である一方で「理想の形になれなかった」「半年で後戻りしてしまった」「軟骨が溶けるリスクのある素材を入れてしまった」など後悔する人も多い手術になります。
なぜ鼻整形は後悔が多い?
鼻整形は、術式・使用素材の組み合わせ方が多数あり、適応判断も整形外科医によって様々です。
また、クリニックによって提案が可能な手術内容も異なる*¹ため、患者様は提案された手術内容以外の可能性を知らずに手術に望むこともあります。術後、他の適応内容や素材の可能性を知った場合や使用した素材のデメリットについて把握していなかった場合などに、鼻整形の後悔につながってしまうことがあります。
*¹ クリニックによって提供可否が異なる例:勤務医が技術を取得していないため手術が提供できない、
手術に使用する素材をクリニックが所持していない、など
後悔しないために!考えるべき鼻整形のポイントとは?
「鼻整形でどのような手術があるのか知らない」「症例が良さそうな先生のカウンセリング予約をまず入れてみよう」
「再手術で次は後悔したくない」という方は
後悔しないためにも…! 失敗を繰り返さないためにも…!
自分のお悩みや希望を整理した上でカウンセリングにいくことをおすすめします。
今回は手術を検討する上で抑えるべき3つのポイントを解説していきますので、
手術内容を検討する際の参考になれば幸いです。
カウンセリング前に検討すべき3つのポイント
1.使用素材について
鼻整形のアプローチは、まず注入手術と外科手術に大きく分かれます。
注入手術では基本的にヒアルロン酸を用いて行われますが、外科手術では希望の施術内容や部位によって多様な選択肢があります。素材のメリット/デメリットを把握して、使用を避けたい素材を考えておくことも大切です。
2.お悩みについて
鼻の術式は多様な方法があるだけなく、呼び方が複数ある場合もあり、非常に分かりにくいです…。
カウンセリング内容を理解するためにも、まずは適応の術式を把握しておくことをおすすめします。
鼻が低い・鼻を高くしたい
適応術式: 隆鼻術(りゅうびじゅつ)
方法: プロテーゼやヒアルロン酸注射、自身の軟骨を利用して鼻を高くする手術です。プロテーゼは持続性が高く、ヒアルロン酸注射は一時的な効果があります。
鼻先が丸い・大きい・下向きになっている
適応術式: 鼻尖形成術(びせんけいせいじゅつ)
方法: 鼻尖の軟骨の調整や自家組織の移植で、細くシャープな形に整えたり、鼻先の向きを変えたりする手術です。
鼻の穴が大きい・広がっている
適応術式: 鼻翼縮小術(びよくしゅくしょうじゅつ)
方法: 鼻の穴の広がりを抑えるために、鼻翼部分の皮膚と軟骨を切除し、縫合する手術です。
鼻の幅が広い
適応術式: 鼻骨整形術(びこつせいけいじゅつ)、鼻翼縮小術(びよくしゅくしょうじゅつ)
方法: 鼻の骨を削ったり、再配置したりして、鼻の幅を狭める手術です。鼻翼縮小術も併用することが多いです。
鼻の背が凹んでいる・段差がある
適応術式: 隆鼻術(りゅうびじゅつ)、わし鼻修正術(わしばなしゅうせいじゅつ)
方法: インプラントや注射、自家組織を用いて鼻の背の凹みを埋めたり、鼻の背の盛り上がり部分を削ったりして段差をなくす手術です。
鼻の先が下がっている・下向きになっている
適応術式: 鼻尖形成術(びせんけいせいじゅつ)
方法: 鼻先の向きを変えるために、軟骨を調整したり、自家組織を移植する手術です。鼻先が下がっている場合の改善に有効です。
鼻の穴が下向きになっている・上向きすぎている
適応術式: 鼻孔縁下降術(びこうえんかこうじゅつ)、鼻孔縁挙上術(びこうえんきょじょうじゅつ)
方法: 耳などから採取した軟骨を入れて鼻の穴の見える範囲を小さくしたり、反対に尾翼の縁の余分な皮膚・皮下組織を切除し、鼻の穴の見える範囲を広げる手術です。
鼻柱が引っ込んでいる
適応術式: 鼻柱下降術(びちゅうかこうじゅつ)、鼻翼挙上術(びよくきょじょうじゅつ)
方法: 鼻柱を下げたり、下垂している鼻翼の外側の皮膚と組織を切除することで鼻柱のバランスを整える手術です。
鼻まわりに陥没感がある、立体感がない
適応術式: 貴族手術(きぞくしゅじゅつ)、猫手術(ねこしゅじゅつ)
方法: 鼻翼横の凹みや、鼻柱の付け根に自家組織などを挿入して内側から押し出すことにより、鼻の立体感を作り出す手術です。
鼻の歪み・曲がり・鼻の機能的問題(呼吸がしづらい)
適応術式: 鼻中隔矯正術(びちゅうかくきょうせいじゅつ)
方法: 曲がった鼻中隔や鼻骨を切除し、歪みを修正する手術です。
手術名はクリニックによって異なる?
術式は一緒であっても術式によっては別の名称がついている場合も多々あります。
混乱しないよう美容医療業界でよく使われている名称も一緒に把握しておきましょう!
☑鼻骨整形術…鼻骨骨切り術(びこつこつきりじゅつ)
骨切り・幅寄せ(こつきり・はばよせ)
☑鼻翼○○術…小鼻○○術(こばな○○じゅつ)
☑鼻尖形成術…団子鼻修正(だんごばなしゅうせい)
○○移植(○○いしょく)
☑わし鼻修正術…ハンプ除去/削り(はんぷじょきょ/けずり)
☑貴族手術…鼻翼基部形成術(びよくきぶけいせいじゅつ)
☑猫手術…鼻唇角形成術(びしんかくけいせいじゅつ)
3.状況について
鼻の整形は手術内容によって、ダウンタイム*²や変化量も大きく異なります。自分が求める理想だけでなく、手術の影響に対する気持ちの整理をしておくと後悔しない選択につながります。
記載画像のシートを参考に整理していきましょう。
*² 術後、手術部位の腫れや痛み、内出血などが徐々に収まり、肌や体の状態が日常生活に戻るまでの回復期間のことを指す。
まとめ
今回の記事では、鼻整形のカウンセリング前に整理しておくべきポイントをお伝えしました。
1.使用素材について
2.お悩みについて
3.状況について
どのような手術をすれば理想的な鼻の形になれるのかは、対面カウンセリングで判断してもらうことが非常に重要ですが、まずは自身の希望やお悩み、そして状況を整理してからカウンセリングに足を運ぶと提案された手術内容の納得度と満足度が上がるかもしれません。
ぜひ一度参考にしてみてください。
対面カウンセリングをご希望の方は、ぜひ公式ラインまたはWEBからご予約をお待ちしております。
この記事の監修者
医師
石川 菜緒
Nao Ishikawa
【経歴】
2020年
国家公務員共済連合 九段坂病院
2022年
グローバルビューティークリニック 勤務
2023年 11月
CONTOUR CLINIC TOKYO 勤務