鼻
耳介軟骨移植とは、ご自身の耳の裏から軟骨を採取し、鼻先に移植することで、鼻先を高くスッキリ整えたり、鼻先の向きや見え方を調整する施術で鼻尖形成の手術と一緒に行う手術です。
具体的には鼻尖形成を行った鼻先に耳介軟骨を移植することで、高さを出します。
ただ、鼻翼軟骨の強度が弱い方がアジア人では多いため、鼻柱部分の鼻翼軟骨に耳介軟骨を用いて補強することで、後戻りを予防します。
鼻尖形成術だけでは高さはほとんど変化しませんが、軟骨移植術と併用することで高さを出すことができ、お顔に立体感が出ます。
移植する軟骨の入れる角度を調整することでツンと上向きの鼻にしたり、斜め下に入れることで大人っぽい雰囲気の鼻にすることも可能です。
ヒアルロン酸とは異なり、手術によって形状の変化を出すので半永久的に鼻先を変えることができます。
鼻先の皮膚の厚さが原因の場合は鼻尖形成術と軟骨移植のみでは変化に乏しいことがあります。
その場合は鼻中隔延長が必要となります。
耳から軟骨採取が必要のため耳の裏に傷ができます。
目立つ部位ではないのでご安心下さい。
2~3mm以上のしっかりとした変化を希望される場合はアジア人では支柱となる鼻中隔軟骨や大鼻翼軟骨が弱いことがほとんどなので、鼻中隔延長が必要となります。
傷が目立たず耳の変形が起きづらい耳甲介か耳珠から軟骨を3cmほど切開して一部を採取します。
こちらは耳の裏の目立たない部分になります。
局所麻酔をし、3cm程切開し、使用する量の軟骨を採取します。
耳珠よりも多くの量の軟骨を採取することが可能ですが、耳の形により採取できる量は個人差があります。
鼻粘膜から鼻柱にかけての皮膚を切開し、左右の大鼻翼軟骨を引き合わせて採取した軟骨をストラット法で用いて補強し、高さを出すためにオンレイ法などで耳介軟骨を鼻先に乗せて固定します。
切開した皮膚を縫合し、固定して終了です。
耳のタイオーバーを外すためにご来院いただきます。
手術の腫れも無くなり、自然になってきます。
ほぼ完成です。
軟骨を乗せるにはある程度の強度が必要です。他院で行われた鼻尖形成がどのような術式か判断致しかねますので、軟骨移植だけをして歪んだり沈んでしまってはいけないので基本的には軟骨移植をされる方には鼻尖形成も同時に行わせていただきます。
鼻尖形成軟骨移植で出せる高さは一般的に2〜3mmが限界です。それ以上高さを無理に出そうとすると土台の軟骨の強度が負けて歪んだり沈んで後戻りする可能性があります。また皮膚が厚い方や軟骨が小さく弱い方にはもっと高さを出すことが難しくなるので土台からしっかり強度を作る鼻中隔延長をオススメする場合もございます。
耳の裏と頭の境目を切開して、耳甲介舟や耳甲介腔と呼ばれる前から見た時に凹んだ部分(イラスト入れてください)の軟骨を採取します。
固定やドレーンは 1〜2日で外れます。耳裏の抜糸は7日目、内出血は2週間程度で落ち着いてきます。
入れたばかりの頃は可能性はゼロではございませんが、 1週間の固定期間に周りの組織と癒着するので術後数ヶ月後にいきなりズレることはないです。
耳介軟骨移植術
※表示価格はすべて税込です