骨切りカウンセリングの流れと医師が診るポイントを徹底解説

「骨切りのカウンセリングって何を診られるの?」「どんな流れで進むの?」 そんな疑問をお持ちの方に向けて、本コラムでは骨切りカウンセリングの全体像を医師視点でわかりやすく解説します。
骨切り手術は、骨格そのものにアプローチすることでフェイスラインを根本から整える治療です。ヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療とは異なり、侵襲が大きいため、事前の診断と計画の精度が結果を大きく左右します。
本コラムでは以下を中心に解説します。 ・カウンセリング当日の流れ ・医師が実際に確認しているポイント ・事前に準備しておくべきこと
骨切りカウンセリング当日の流れ
骨切りのカウンセリングは、一般的に以下のステップで進みます。
1.問診|希望・お悩みのヒアリング
まずは、患者様の理想やお悩みを詳しく伺います。
例:
「小顔になりたい」
「エラの張りを改善したい」
「顎を短くしたい」
「面長を整えたい」
「小顔になりたい」という漠然とした希望でも、カウンセリングの場で一緒に整理していきます。
ただ、事前に以下を用意しておくと、医師との認識のズレを防ぎ、より精度の高い提案につながります。
・理想の輪郭の写真・SNS画像
・「こうはなりたくない」というNGの例
2.CT撮影|骨格の三次元評価
骨切りを検討する場合、多くのケースでCT撮影を行います。CTでは以下を立体的に把握できます。
・骨の形状
・厚み
・上顎
・下顎の位置関係
・左右差
・神経の走行
見た目だけでは判断できない情報を得ることで、安全性の高い手術計画が可能になります。
3.顔の診察|静的+動的バランスの確認
医師が直接お顔を診察し、以下を総合的に評価します。
・骨格バランス
・歯
・口元の見え方
・表情筋の動き
特に重要なのが、笑顔や会話時のフェイスラインの印象です。骨切りは「静止時の美しさ」
だけでなく、動いたときの自然さも仕上がりを左右する重要な要素です。
静止した写真だけでは分からないこの動的評価が、カウンセリングでしか確認できないポイントの
ひとつです。
4.術式提案とシミュレーション
診察結果をもとに、最適な施術方法を提案します。
代表的な術式:
・両顎骨切り
骨切りが最適でない場合は、脂肪吸引や注入治療をご提案することもあります。
また、必要に応じてシミュレーション画像を用いた術後イメージの共有も行います。
骨切りカウンセリングで医師が診るポイント
骨切りの診察では、見た目だけでなく医学的観点から多角的に評価されます。

骨格の構造と機能バランス
CTを用いて以下を詳細に分析します。
・上顎
・下顎の位置関係
・エラ
・顎
・頬骨の形状
・左右差
さらに重要なのが「機能面」の評価です。
気道の広さ・鼻腔の通り・舌の大きさ・舌骨の位置といった
顎骨以外の要素まで含めて総合的に診察します。
見た目のバランスだけでなく、呼吸や咬合への影響も考慮した設計が行われます。
神経の位置(安全性評価)
特に重要なのが下歯槽神経の位置です。
骨切りでは神経に近い部位を扱うため、神経損傷リスクや術後のしびれを最小限に抑えるための
正確な把握が不可欠です。CT撮影によって神経の走行を事前に確認することが、安全な手術計画の
土台となります。
軟部組織(皮膚・脂肪・たるみ)の状態
同じ骨格でも、仕上がりは皮膚の厚み・脂肪量・たるみの有無によって大きく変わります。
医師は「骨」だけでなく、骨の上に乗る組織まで含めて完成形を予測しています。
特に注意が必要なのが術後のたるみです。
骨を削ることで皮膚を支える構造が変化し、年齢や皮膚の状態によってはたるみが生じやすくなる
ケースがあります。この点もカウンセリングで個別に評価されます。
術後リスク・変化の予測
骨切りでは以下の変化が起こる可能性があります。
・たるみ
・しびれ
・鼻の形の変化
・口唇の変化
・腫れ
・内出血
これらは年齢・骨格・皮膚の状態によって個人差があるため、カウンセリングで個別にリスク評価が
行われます。メリットだけでなく、起こり得るリスクまで丁寧に説明を受けることが、
納得のいく治療選択につながります。
体力・メンタル面の確認
骨切りは全身麻酔で行うケースが多く、ダウンタイムも長い手術です。
そのため、術後経過に耐えられる体力があるか、現実的な期待値を持てているかという点も重要な判断材料になります。「思っていたより大変だった」とならないよう、事前にしっかり確認しておくことが
大切です。
カウンセリング前に準備しておきたいこと
カウンセリングの質を高めるために、事前準備は非常に重要です。

理想のイメージを具体化する
漠然とした希望よりも、具体的な方向性を伝えるほうが、医師からの提案精度が上がります。
・丸顔をシャープにしたい
・面長を短く見せたい
・フェイスラインをすっきりさせたい
理想の写真やNGの例も用意しておくと、より精度の高い提案につながります。
ダウンタイムの許容範囲を把握する
| 段階 | 期間の目安 |
|---|---|
| 強い腫れ・内出血 | 1〜2週間 |
| 大きな腫れが残る | 2〜3週間 |
| ほぼ完成 | 3〜6ヶ月 |
入院が必要な場合もあるため、仕事や生活スケジュールとの調整が必要です。
「いつまでに仕上げたいか」という逆算の視点で、カウンセリング時期を検討するとよいでしょう。
手術の目的を整理する
なぜ手術をしたいのか、どんな変化を求めているのかを事前に言語化しておきましょう。
目的が明確になることで、医師とのすり合わせ精度が向上し、術後の満足度にもつながります。
まとめ|骨切りはカウンセリングがすべてを左右する
骨切りカウンセリングでは、
・骨格の客観評価(CT・術前検査)
・顔全体のバランスと機能評価
・たるみ
・しびれ
・ダウンタイムを含めたリスク説明
を総合的に判断します。
骨切りは大きな変化が期待できる一方で、診断と設計の精度が結果に直結する治療です。
だからこそ、「どこで手術するか」だけでなく、「どれだけ丁寧に診てもらえるか」が非常に重要です。
輪郭整形・骨切りをご検討中の方は、まずはカウンセリングでご自身の状態を正確に把握することから始めましょう。
この記事の監修者
医師
森山 柾純
Masazumi Moriyama
【経歴】
2018年 金沢大学医薬保健学域医学類 卒業
2020年 浜松医科大学医学部附属病院 形成外科
2021年 静岡赤十字病院 形成外科
2021年 京都芸術大学芸術学部デザイン科 編入
2022年 静岡県立こども病院 形成外科
2024年 焼津市立総合病院 形成外科
2025年 京都芸術大学芸術学部デザイン科 卒業予定
2025年 東京警察病院 形成外科・美容外科 勤務