鼻翼縮小術とは
正面から見た時に小鼻が鼻柱に対して垂れ下がっている状態は一般的にアジア人に多く見られ、鼻翼下垂やあぐら鼻と言われます。そのようなお鼻は、愛くるしい印象には見えるものの間の抜けた印象になってしまうことと、鼻の存在感が増してしまい忘れ鼻から遠ざかってしまいます。小鼻の垂れ下がりを切除して、バランスがとれ洗練された印象にする手術です。
一概に鼻の横幅が気になるといっても3パターンあります。
- 鼻の穴が大きいタイプ→内側法
- 小鼻の巻込みが強いタイプ→外側法
- 鼻の穴も大きくて巻き込みも強いタイプ→内外側法
鼻翼縮小術のメリット・デメリット
メリット
- 小鼻の存在感を減らすことで洗練された印象になります。
- 鼻全体のバランスが整う。
デメリット
- 傷が数ヶ月目立つことがあります。
- 傷の赤みや硬さが一時的に出ることがあります。
- 傷跡が残る可能性があります。
- 人中が相対的に長く見えることがあります。
術式
小鼻の上部分に、三日月のマーキングを行います。麻酔を行ってデザイン部位の皮膚を切除し、縫合して手術終了です。
術後経過とアフターフォロー
術後
- 鼻尖形成なども行う場合は鼻先を固定するためにギブスを付けていただく場合があります。
- ギブスが取れるまでは顔を水で濡らさないようにしてください。
- 就寝時は必ず仰向けで寝てください。
- 入眠時は枕を高くして寝ていただくと腫れの軽減になります。
- 日中は、なるべく頭を上げている方が腫れがひきやすいです。
- 飲酒は1週間程お控えください。
- 治っていく過程で傷口に痒みが生じますが掻かないように気を付けてください。
- 痛みや熱感が強い場合はギブスを濡らさないように、アイスノンなどで軽く冷やしてください。
- 痛みがあれば痛み止めを(処方箋→)内服するようにしてください。
- シャワーは浴びられますが入浴は1週間は避けてください。
- ギプスがない場合は傷口を含めて洗顔可能です。
- 長時間の眼鏡の使用は避けてください。
- うつぶせ寝、鼻を押さえることは1ヶ月は避けてください。
手術翌日
- 痛みがあれば痛み止めを(処方箋→)内服するようにしてください。
- シャワーは浴びられますが入浴は1週間は避けてください
- ギプスがない場合は傷口を含めて洗顔可能です
- うつぶせ寝、鼻を押さえることは1ヶ月は避けてください
7日目
- 抜糸にご来院していただきます。
- ギプスがある方はギプスが外れます
- 創部を含むメイクは8日目からになります。
1ヶ月
手術の腫れも無くなり、自然になってきます。 まだ傷の赤みがある時期です。
3ヶ月
ほぼ完成です。 赤みが減り傷が目立たなくなります。
副作用/リスク
- 鼻の穴の形の左右差、鼻孔のnotching、鼻翼の平坦化、傷の段差などが生じる場合があります。程度によって追加手術や再手術を行うことがあります。
- 後戻りを起こす場合があります。
- 体質などによりケロイド、肥厚性瘢痕を起こすことがあります。
- 抗凝血薬療法、子供、妊娠中または授乳中、活動期の皮膚疾患、出血性疾患、コントロール不良の糖尿病、単純性ヘルペス、てんかん、自己免疫疾患の方には治療を推奨しません。
- 治療により通常と異なる出血、血腫、腫脹、感染などを形成した場合、予期出来ない副作用または合併症が生じた場合は必要な治療を行いますので、当院の指示に従ってください。
Q&A
Q1:傷は目立ちますか?
外側法は小鼻の外側に傷がつくので傷が癒えるまでは赤みや硬さが気になると思われます。
Q2:息がしづらくなりませんか?
内側法を切りすぎない限りは問題ありませんのでご安心ください。
Q3:いつから化粧はしてもいいですか?
抜糸後(おおよそ 術後1週間)はお化粧可能ですが、まだお傷が完全に塞がっているわけではないので、ファンデーションを塗り込んだりすると傷口から感染したり、刺青のようになることもあります。洗顔などでゴシゴシ擦るのも傷がひらいたり傷跡が目立つようになる原因になるのでお控えください。
Q4:傷のためにあまり口周りは動かさない方がいいですか?
傷は半年間変化すると言われています。この期間に傷に負担をかけるような行為をされると肥厚性瘢痕というようなモコっと盛り上がった汚い傷になりえるので、半年間は傷が引っ張られるような動作は避けていただいた方がよろしいと思われます。大きく口を開けたり大笑いをすると小鼻が横に引っ張られて術直後は傷が開いてしまったり、傷が汚く残ってしまう原因にもなるので可能な限りは半年は傷に負担をかけないようにしましょう。
Q5:小鼻の肉厚感も改善しますか?
肉厚さは鼻翼縮小だけでは解消されません。むしろ小鼻の横幅が狭くなった分鼻翼の厚みが気になり出す場合もあります。厚さに対してのアプローチは血流障害のリスクもあるので基本お勧めしておりませんが、鼻翼挙上や鼻孔縁挙上などで小鼻の垂れ感を解消するとスッキリして見えるのご相談ください。
料金
※表示価格はすべて税込です