鼻孔縁下降術とは
小鼻が上がっていて鼻の穴が目立つタイプの方、また鼻中隔延長などで鼻先や鼻柱は伸びたが小鼻の皮膚が伸びずに鼻の穴が目立つようになってしまった方。
耳の表側から皮膚と軟骨を一緒に採取して鼻の内側に移植して鼻の穴を見えづらくする手術です。
鼻孔縁下降術のメリット・デメリット
メリット
存在感のない鼻になる
鼻の穴が目立っていると鼻先や鼻筋が綺麗でもどうしてもそこに目が行き、忘れ鼻から遠ざかってしまいます
。鼻孔縁を下げて鼻の穴を見えづらくすることで存在感の薄い忘れ鼻になります。
傷が鼻の中なので目立たない
耳から採取した皮膚と軟骨は鼻の穴の中から移植するため鼻のお傷は表につきません。
デメリット
移植する皮膚および軟骨採取が必要
耳介の前側から皮膚と軟骨を採取します。
目立つ部位ではありませんが、傷が一時的に赤くなったり硬くなることがございます。
術式
まず採取する耳の軟骨と皮膚のデザインをマーキングし、麻酔を行った上で採取します。
その後、鼻の穴の中の組織が足りていない部位に入れて、縫合します。
術後経過とアフターフォロー
術後
- 就寝時は必ず仰向けで寝てください。
- 入眠時は枕を高くして寝て頂くと腫れの軽減になります。
- 日中は、なるべく頭を上げている方が腫れがひきやすいです。
- 飲酒は1週間程お控えください。
- 治っていく過程で傷口に痒みが生じますが掻かないように気を付けてください。
- 痛みや熱感が強い場合はアイスノンなどで軽く冷やしてください。
- 必要に応じて鼻の穴の形状を整えるためにレティナという鼻栓をご使用いただく場合がございます。
- 痛みがあれば痛み止めを(処方箋→)内服するようにしてください。
- シャワーは浴びられますが入浴は1週間は避けてください。
- 鼻の中に入っている綿球をお取りください。
- ギプスがない場合は傷口を含めて洗顔可能です。
- 長時間の眼鏡の使用は避けてください。
- うつぶせ寝、鼻を押さえることは1ヶ月は避けてください。
7日目
- 耳の抜糸にご来院していただきます。
- 創部を含むメイクは8日目からになります。
1ヶ月
手術の腫れも無くなり、自然になってきます。 まだ傷の赤みがある時期です。
3ヶ月
ほぼ完成です。 赤みが減り傷が目立たなくなります。
副作用/リスク
- 鼻の穴の形の左右差、鼻孔のnotching、鼻孔縁の下降効果の過不足、傷の段差などが生じる場合があります、程度によって追加手術や再手術を行うことがあります。
- 後戻りを起こす場合があります。
- 体質などによりケロイド、肥厚性瘢痕を起こすことがあります。
- 抗凝血薬療法、子供、妊娠中または授乳中、活動期の皮膚疾患、出血性疾患、コントロール不良の糖尿病、単純性ヘルペス、てんかん、自己免疫疾患の方には治療を推奨しません。
- 治療により通常と異なる出血、血腫、腫脹、感染などを形成した場合、予期出来ない副作用または合併症が生じた場合は必要な治療を行いますので、当院の指示に従ってください。
Q&A
Q1:耳のダウンタイムはどのくらいですか?
耳に固定がつくのが2〜3日です。 1週間で抜糸を行い、内出血は長くて2〜3週間程度で治ります。傷は一時的に赤みや硬さが出る可能性がありますが、時間と共に軽快していきます。
Q2:傷は目立ちますか?
お鼻の中に傷ができるので基本的には覗き込んで凝視しない限りは分かりません。肥厚性瘢痕になった場合は鼻の穴を覗き込むと盛り上がった傷が見える場合があります。
Q3:以前他院で鼻尖形成と軟骨移植を行い耳の軟骨を使ってしまいました。それでもできますか?
部分的に軟骨が残っていたらできる可能性もあるのでぜひ診察で触診させていただけたらと思います。
Q4:元々すごく鼻の穴が目立つのですが、全く鼻の穴が見えなくすることはできますか?
目立つ場合は鼻尖の角度によるものもあります。鼻先の角度調整が必要な場合は鼻中隔延長をお受けになられることをお勧めいたします。また、鼻孔縁がかなり上にひきつれている方は、元々鼻孔縁や鼻翼の皮膚に余裕がありませんので、皮膚と軟骨を移植しても、鼻孔縁が下がる量には限界があることはご了承ください。
料金
※表示価格はすべて税込です