頬骨骨切り術とは
頬骨骨切りは、口腔内から頬骨体部の前方をL字に骨切りし(一部骨を抜き取ります)、 もみあげ部の弓部と言われるところを骨切りし、頬骨全体を内側に落とし込みプレートで 固定することで、頬骨を滑らかにみせます。
手術方法
傷跡
このような方におすすめ
- 頬骨弓部の突出が強い(正面)
- 頬骨弓部の突出が強い(正面)
- 頬骨体部の突出が高く、強い(45度)
- 頬骨骨切りではこれら2つの突出が改善されます。
特に皮膚が薄い人は変化が出やすい傾向にあります。
- 45度の突出が強くない人は正面での突出の改善のみの調整も可能です。
頬骨単独はよほど頬骨が張った方でないと、かえってエラが目立ったり面長に見えてしまうリスクがあります。
そのため、下顔面をスッキリさせるフェイスライン の脂肪吸引やVラインなどと併用されることがほとんどです。
頬骨はやりすぎるとたるみの原因になりやすいので、同時に糸リフトを行うのも有効です。
術後経過とアフターフォロー
術後2〜3日
腫れのピークです。
術後1週間
腫れが少し引いてきます。もみあげの傷の抜糸。(頬骨)
可能であればこの時期までフェイスバンドを装着します。
術後1〜2週間
この時期に腫れが一気に引いてきます。
マスクをつければ大抵の方はお仕事が可能です。
術後1ヶ月
ほぼ腫れは引きます。
術後2ヶ月
頬骨のズレを防ぐため、この時期まで硬い食べ物は避けていただきます。
副作用/リスク
- たるみ
- プレート感染
頻度は低いですが、頬骨に使用したプレートが稀に感染を起こすことがあります。
- 出血、血腫
- 骨の偏位と癒合不全
主に頬骨骨切りした骨片が噛む筋肉の力により動いてしまい、骨の接合が悪くなってしまい最悪の場合骨が溶けてしまうことがあります。そのため、正確な骨の移動と強固な固定、術後硬いものを噛まないことが重要になります。
- 開口障害
頬骨骨切り後は噛む筋肉の一つである側頭筋の通り道がせまくなるため、しばらくは口が開けづらい状態になります。術後少しずつ口を開ける練習をするようにしましょう。
- 異常骨折
治療時間
2時間
注意事項
術前
- 経口避妊薬を内服中の方は手術前1ヶ月前より内服を中止してください。
内服中止による妊娠の可能性にもご注意ください。
- タバコを吸われている方は、手術が決まり次第禁煙を行ってください。
骨癒合が遅れたり、プレート感染のリスクが増大します。
- 歯周病、虫歯は術後の感染リスクを増大させます。
早期に歯科を受診し、手術の検査前には治療を終了してください。
- 食いしばり癖が強い方は手術前1週間前くらいまでにエラボトックスを打つことをお勧めします。
- 手術前は十分に体調管理をし、風邪などをにお気をつけください。
体調によっては執刀医師と麻酔科医師の判断で手術が中止になることもございます。
術後
- 食事の硬さの指示は必ず守ってください。
- 術後の歯磨きは食後通常通り行って大丈夫です。
頬骨骨切りの影響で口が開きにくいことがあります。口の中に傷もあるため、ヘッドの小さい歯ブラシで優しく磨くようにしてください。
- 食後のうがいや口のゆすぎは行い、口腔内を清潔に保ちましょう。
ただし、過度のゆすぎや頻回のゆすぎは傷が開く原因になりますのでやさしくゆすぐようにしてください。
- 術後寝ている時間が長いと腫れが長引く原因になります。
体が元気になってきたら日中はなるべき起きて歩いたりするようにしましょう。
また、夜間もなるべく頭を高くして休むと腫れが抑えられます。
- 運動は軽いものなら術後1〜2週程度たてば行っていただいて構いません。
様子を見ながら徐々に行いましょう。
- 術後1週間は飲酒を避けてください。
それ以降は構いませんが、痛みが悪化したり、腫れが長引きやすいので体調を見ながら判断してください。