
ダウンタイムが不安になって、エラや顎の骨切り手術に踏み切れない方は多いのではないでしょうか。
ただ、術後のNG行動さえ分かっていれば、必要以上に心配することはありません。
そこで、今回は骨切り手術のダウンタイムについて、長さやリアルな経過、術後の注意点などを解説します。
輪郭が変わる!骨切り手術のダウンタイムは時間が長い?
輪郭を<すぐ・確実に>変えるには骨切り手術がベストの選択肢になりますが、ダウンタイムの長さが気になるところです。
フェイスラインを“骨格レベルで整える”手術
美容系の動画やSNSで「輪郭の印象を根本的に変えたい」と考える方の間で骨切り手術が注目されることも多いですが、実際に、フェイスラインを“骨格レベルで整える”方法は骨切り手術のみです。
どんなに目鼻立ちが整っていても、「エラの張り」や「顎の長さ」など輪郭の一部分が強調されることで、顔全体の印象が大きく変わることがあります。
フェイスラインの調整にはメイクやダイエット、整体、エステなどの方法がありますが、脂肪や筋肉ではなく、骨の構造が影響している部分については、これらでは根本的な改善が難しいことも。
休まなきゃダメ?ダウンタイム中も仕事に行きたい
「今すぐ骨切りを受けたいけれど、仕事を長く休めない」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。ダウンタイム中の腫れた顔は、なるべく人に見られたくないものです。
実は、術後の腫れや内出血はずっと続く訳ではありません。術後2~3日目が腫れのピークですが、1~2週間もすればマスクをつけて通勤・通学が可能になります。
痛みも、個人差はありますが、痛み止めでコントロールできるという患者様が多いのでご安心ください。有給や長期休みをうまく使って、骨切りのダウンタイムを乗り切ったという患者様もたくさんいらっしゃいます。
効果は半永久的?骨切り手術のリスクとメリットを考える
「骨切りはハイリスクだから…」と手術を諦めてしまう方もいるかもしれません。しかし、手術を諦めてしまう前に、まずは手術内容や正しい情報を知ることが重要です。
美容整形における「ハイリスク」とは、腫れや痛みといった身体的な負担だけでなく、施術に対する期待と実際の結果にギャップが生じることも含まれます。そのため、骨切り手術を検討する際には、術後の変化やリスクについて十分に理解し、慎重にクリニックを選ぶことが大切です。術後のケアを適切に行うことで、ダウンタイムによる負担を軽減することも可能です。
一方で、骨切り手術の魅力は、「一度の施術で明確な変化が期待できること」、そして「長期的な効果が得られる可能性が高い」ことに他なりません。骨格レベルでアプローチが可能な唯一の方法であるため、輪郭の印象を大きく変えることができ、適切な施術を受けることでコンプレックスの解消や理想のフェイスラインを目指すことができます。
【骨切り手術別】ダウンタイムのリアルな経過をCheck
同じ骨切り術でも、個々の施術や流れによってダウンタイムの長さには差があります。そこで、お悩みの内容ごとに施術の流れや一般的なダウンタイムの経過についてまとめました。
小顔になりたい

「エラ骨切り術(下顎角形成術)」は、エラ(下顎角)を切除または削ることで、顔の四角いフォルムを卵形の輪郭に整える手術です。角張った印象が和らぎ、より滑らかで女性らしいラインを目指せます。エラの張りが解消されることでフェイスラインが整い、すっきりとした小顔へと導きます。
ダウンタイムのピーク: 術後2~3日(腫れ)
仕事復帰の目安:マスクをつければ術後1~2週間で復帰可能
回復期:術後2ヶ月頃までは輪郭の境界がぼやけているものの、術後1ヶ月でおおまかな腫れは引く
腫れが完全に引く時期:術後3~4ヶ月(腫れが完全に落ち着き、はっきりした輪郭に)

オトガイ(顎先)の骨切り・骨削りを行う「オトガイ形成術」は、よくエラ形成手術と併用されます(オトガイ+エラを併せてVライン形成といいます)。オトガイの幅が太い・長い・短い・後退している方におすすめで、術後は横から見ても自然で美しい輪郭になります。
ダウンタイムのピーク: 術後2~3日(腫れ)
抜糸:溶ける糸で縫うため抜糸は不要
仕事復帰の目安:マスクをつければ術後1~2週間で復帰可能
回復期:術後2ヶ月前後まで、下唇のまわりの感覚に違和感を覚えることがあります。これは手術の際に神経に影響が及ぶためですが、ほとんどの場合、一時的なものであり、次第に回復していきます。
腫れが完全に引く時期:術後1ヶ月
理想の口元にしたい

「顎矯正手術」は、いわゆるシャクレ顔・口ゴボ・顎なし・ガミースマイルを改善できる手術です。矯正歯科と連携しながら、上顎(Le Fort I型)と下顎(SSRO)の両方を手術するのが特徴で、両顎手術とも呼ばれます。上下の顎のバランスを整えることで、噛み合わせの改善や、中顔面の短縮など、機能面・審美面の両方から理想的な口元へと導きます。
ダウンタイムのピーク:術後2~3日頃(腫れ、鼻の詰まり、呼吸の苦しさ)
抜糸:術後1週間目(腫れが引き始める時期)
仕事復帰の目安:マスクをつければ術後1~2週間で復帰可能 (※デスクワークなど接客業や営業職など会話が必要な職種の方は、個人差がありますが3週間ほどは発話が聞き取りにくくなります。)
回復期:術後1~2ヶ月で80%ほど回復し、食事の制限も徐々に緩和されます
腫れが完全に引く時期:術後3~4ヶ月目
目立つ頬骨をどうにかしたい

「頬骨骨切り術」は、正面から見たときに頬の高い位置(チークトップ)が左右に張り出している方におすすめの手術です。頬の横幅が広く見えたり、ゴツゴツした印象を与えてしまう原因となる突出部分を調整することで、滑らかでバランスの取れた輪郭へと整えます。
ダウンタイムのピーク: 術後2~3日(腫れ)
抜糸: 術後1週間(もみあげの傷の抜糸)※フェイスバンドの装着が指示されることも。
仕事復帰の目安:マスクをつければ術後1~2週間で復帰可能です
回復期:術後1ヶ月で腫れはほぼ引くものの、頬骨が固定されるまでは、かたい食べ物は避ける
腫れが完全に引く時期:術後2ヶ月前後

顔の横・斜め・下から見た時に突き出た頬骨全体を後ろに下げる「頬骨セットバック術」は、頬骨が前方・横方向へ張っている方におすすめの手術です。平たい輪郭からシャープで立体的な輪郭になります。
ダウンタイムのピーク: 術後2~3日(腫れ)
抜糸:術後1週間(もみあげの傷の抜糸)※フェイスバンドの装着が指示されることも。
仕事復帰の目安:マスクをつければ術後1~2週間で復帰可能 ※デスクワークなど
回復期:術後1ヶ月で腫れはほぼ引くものの、頬骨が固定されるまでは、硬い食べ物は避ける
腫れが完全に引く時期:術後2ヶ月前後
注意点は?骨切り手術後の過ごし方
ダウンタイムをなるべく快適に過ごすためにも、術後の注意点は必ず守りましょう。
骨切り手術後のダウンタイムは過ごし方が重要
どの骨切り術にもいえることですが、ダウンタイム中は医師の指示に従って過ごすことが重要です。例えば「顎矯正手術(両顎手術)」など口元の手術では、経過に応じて食材の硬さを調節しながら食べるよう指示されます。
基本的には安静に過ごしますが、実は「寝てばかり」ではいけません。睡眠中は頭が下がるのでむくみます。長時間睡眠は腫れを長引かせるため、日中はできるだけ起きて過ごし、頭の位置を高く保つようにしましょう。無理のない範囲で軽く散歩をするのも、回復を促すためにおすすめです。
ダウンタイムの痛み・腫れがひどくなるNG行為
術後のハードな運動・サウナ・岩盤浴・マッサージは、痛み・腫れを悪化させるNG行為になります。
喫煙は感染や骨癒合の遅れを引き起こす原因になるため、骨切り手術が決まり次第、禁煙が指示されます。
お酒は術後1週間を経過したあたりから許可されますが、飲みすぎには注意しましょう。
口腔内を清潔に保つために、歯磨きは通常通り行うのが骨切りの基本ルールになります。
信頼できる骨切りクリニックの選び方で大事な3カ条
ダウンタイムの過ごし方と同じぐらい大切なのが、骨切りクリニックの選び方です。
1.おすすめは<美容外科・美容皮膚科・審美歯科>併設のクリニック
ワンストップで治療できるため、美容外科に審美歯科や美容皮膚科が併設されたクリニックがおすすめです。「顎矯正術」など、輪郭の骨切りは歯科と連携して行う手術が多く、手術前後に矯正治療が必要になることもあります。
審美歯科が併設されていると、手術も矯正も院内で完結できます。骨切りと矯正を同時に実施し、治療期間を大幅に短縮する高度なアプローチも可能です。より満足度の高い仕上がりを求める方には、美容皮膚科のメニューも役立ちます。
2.ダウンタイム中のケアが充実したクリニック
ダウンタイムの軽減に特化したメニューが充実しているクリニックを選ぶと、より安心です。
例えば、ダウンタイムに配慮したクリニックでは、むくみ対策として漢方の「五苓散」を取り扱っていることもあります。五苓散は体内の水分バランスを整え、内側からむくみの改善をサポートする生薬です。
さらに、肌の鎮静や再生を促すLEDライトも、骨切り後のダウンタイムを和らげるケアとして活用されています。
3.骨切り後のたるみに対するアフターケアが万全なクリニック
骨切り後は骨格が大きく変わるため、術後にたるみが出ることがあります。様々なアプローチ方法で美しくなった本来の骨格をしっかり引き出すためにも、たるみに対するアフターケアが万全なクリニックを選びましょう。
超音波をあてる「ハイフ」は骨切り後の定番メニューで、たるみを引き締め、むくみを軽減できます。
他にも超音波や高周波でたるみを解消する「ソフウェーブ」や、たるんだ皮膚と脂肪を引き締める「オリジオ」、肌のアンチエイジングとリフトアップを同時に叶える「糸リフト」や「切開リフト」が骨切り後のアフターケアに最適なメニューです。

この記事の監修者

院長
山本 崇弘
Takahiro Yamamoto
【経歴】
2010年
名古屋大学卒業、東京警察病院臨床研修医
2012年
東京大学医学部附属病院勤務、東京大学形成外科・美容外科
2014年
自治医科大学病院形成外科 勤務
2015年
東京警察病院形成外科、大手美容外科
2017年
帝京大学医学部附属病院形成外科
2020年
東京美容外科 銀座院 院長
2020年
東京美容外科 輪郭形成 診療部長
スキンクリニック山本皮フ科形成外科・美容外科院長
2023年 11月
CONTOUR CLINIC TOKYO 開院
【資格】
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会正会員(JSAPS)専門医