
エラ再建とは、下顎(エラ)の骨格ラインを補う・再設計することを目的とした手術です。
美容外科領域では主に、以下のようなケースで選択されます。
骨を削る骨切り手術とは逆に、骨格を「補う」方向から輪郭を整える手術という位置づけです。
※診察のうえ、適応を判断いたします。その他の輪郭系メニュー一覧はこちら
エラ再建は、輪郭手術の「修正・仕上げ」として行われるケースが多い施術です。
| 手術 | 目的 |
|---|---|
| 輪郭3点手術(骨切り) | 骨を削って小顔・シャープな輪郭をつくる |
| 両顎手術 | 骨格位置を動かして機能と審美を改善する |
| エラ再建 | 骨格を補って輪郭バランスを整える・修正する |
輪郭3点手術や両顎手術の後に「削りすぎた」「左右でラインが違う」といった悩みが生じた場合、
エラ再建による骨格補正が修正手段のひとつとなります。
エラ再建には、大きく3つのアプローチがあります。それぞれ適応・特徴・注意点が異なります。

CTデータをもとに患者の骨格に合わせて設計・製造される人工骨を用いる方法です。
美容外科領域のエラ再建では現在最も広く用いられています。
特徴
注意点

患者自身の骨(腓骨・腸骨など)を採取して移植する方法です。形成外科領域では標準的な再建方法とされており、国立がん研究センター東病院などでも採用されています。
※ この術式は主に外傷やがん切除後の下顎骨欠損に対して適用されるものです。
美容目的のエラ再建で選択されることは少ないため、担当医への確認が必要です。
特徴
注意点

チタンなどの金属プレートを用いて下顎骨欠損部を橋渡しする方法です。
※ この術式は形成外科領域における骨欠損再建に用いられるものであり、
美容目的のエラ再建では原則として使用されません。担当医への確認が必要です。
特徴
注意点
| 方法 | 主な領域 | 目的 | 美容外科での使用 |
|---|---|---|---|
| CTボーン | 美容外科 | 審美・輪郭修正 | ◎ 主流 |
| 自家骨移植 | 形成外科 | 機能回復・強度 | △ 要確認 |
| 金属プレート | 形成外科 | 橋渡し構造 | × 原則使用なし |
エラ再建の技術的なルーツは、外傷やがん術後の下顎骨欠損に対する形成外科的再建にあります。
形成外科では、骨が失われた部分を補って咀嚼・発話といった機能を取り戻すことを目的として、
自家骨移植やプレート再建が長年にわたり発展してきました。
この再建技術が審美領域に応用され、美容外科では「機能回復」ではなく
「輪郭の再設計・修正」を目的としたエラ再建として確立されてきた背景があります。
現在の美容外科では、形成外科の技術基盤をもとに、CTボーン(カスタムメイド人工骨)を中心とした審美特化型の再建が行われています。
| 麻酔方法 | 静脈麻酔 |
|---|---|
| 手術時間 | 2〜3時間 |
| 抜糸 | 術後7〜10日程度 |
| 通院 | 術後診察あり |
口腔内切開の場合、皮膚に傷跡は残りません。
術後6ヶ月〜1年程度で瘢痕の成熟が進み、ほぼ目立たなくなるケースが多いです。
実際の術後経過については症例ページもご参照ください。
エラ再建のダウンタイムや術後経過には個人差がありますが、以下に一般的な目安をご案内します。腫れ・痛みのピーク期から仕事復帰の目安まで、期間ごとに詳しく解説します。
腫れ・内出血が最も強く出やすいピーク期です。顎周囲にむくみやアザが生じることがあります。
痛み・圧迫感・軽度のしびれが現れることもあります。
腫れのピークは術後48〜72時間となることが多く、必要に応じて痛み止めの内服や冷却を行い、安静してお過ごしください。
抜糸の時期です。
腫れは徐々に軽減し、内出血は黄色調へ変化してきます。
大きな腫れは落ち着き、内出血はほぼ消失します。
硬さ(拘縮)を感じることがありますが、回復途中の正常な反応です。
外見上は自然に見えるケースが多い時期ですが、まだ完成形ではありません。
仕上がりの約7〜8割程度の状態です。触れると硬さが残ることがあります。
腫れはほぼ落ち着き、拘縮が徐々に改善されます。
フェイスラインが安定傾向となり、ほぼ完成形に近づきます。
完全に安定した状態となります。まれに軽度の感覚異常が残存することがありますが、
多くの場合、日常生活への支障はほとんどありません。
本施術には以下のリスク・副作用が生じる可能性があります。これらは完全に防ぐことができるものではありません。施術前に十分な説明を行ったうえで実施いたします。
リスクや合併症に関する一般的な情報は日本形成外科学会もあわせてご参考ください。
以下の症状が現れた場合は、速やかに当院または医療機関へご連絡ください。
症状の原因により、以下の治療が検討されることがあります。適応は診察により判断されます。
以下に該当する方は施術をお受けいただけない場合があります。
A. 骨切り後の経過年数だけで適否が決まるわけではなく、骨の状態・軟組織の状況・前回手術の術式によって判断が異なります。まずは担当医によるCT評価が必要です。
A. 使用する素材や術式によって異なりますが、CTボーンを用いる場合は概ね1〜3時間程度が目安と
されています。詳細はカウンセリングで確認してください。
A. 状況によりますが、一般的に人工骨を挿入した部位への再手術は難易度が上がります。
再手術を希望する場合は、初回のエラ再建を担当した医師との十分な相談が必要です。
A. 美容目的のエラ再建は自由診療となり、保険適用外です。外傷やがん術後の形成外科的再建は保険適用となる場合がありますが、適用条件は症例によって異なります。
※本ページに記載の内容は一般的な情報提供を目的としており、効果を保証するものではありません。効果の感じ方や仕上がりには個人差があります。詳細は診察にてご説明いたします。