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コラム

超完全版 骨切り大全

2024.03.16

両顎手術

歯を含めた顔面骨格を理想的な状態に復元する手術のことを指し、上顎(Le Fort)と下顎(SSRO)を同時に手術することを両顎手術といいます。

両顎手術は、上顎・下顎を同時に手術するためかみ合わせが関係してきます。矯正歯科と連携して行う手術で、原則術後矯正が(場合によっては術前も)必要となります。

手術方法

このような方にオススメ

  • 下顎前突症(いわゆるシャクレ顔)
  • ガミースマイル(笑ったときに歯茎が出る)
  • 上顎前突症(いわゆるロゴボ)

輪郭3点

頬骨の骨切り、エラの骨切り、オトガイの骨切りを合わせて輪郭3点といいます。

主に輪郭のゴツゴツした外周を整えてシャープな卵型の印象にする手術で、それぞれ頬骨やエラが張っていたり、オトガイが幅広かったりすると適応になります。
小顔の目的や全体の形を整えたりする目的でも行われます。

手術方法

このような方にオススメ

  • 頬骨が張っている方
  • エラが張っている(ホームベース型の輪郭)
  • オトガイの幅が太い方

セットバック

セットバックは、分節骨切りやASO(Anterior segment osteotomy)という名前です。
一般的には両側の第一小臼歯(前から4番目の歯、時に5番目の歯)を抜歯して、そのスペースの分だけ前歯を後ろに下げる施術です。

手術方法

このような方にオススメ

  • 比較的強い口ゴボの方
  • 歯の傾斜が強いタイプ
  • 実際に適応になる方は少ない

Vライン形成

エラとおとがいを合わせてVライン形成といいます。

Vラインはエラからおとがいにかけてスムーズなラインになるように骨切りします。
おとがいを幅寄せしたり、短くしたり、前に出したりするケースではおとがいをプレート固定します。

エラ骨切りやVライン形成術単独で正面視での下顔面の横幅が改善するケースはエラの端の部分が外に跳ねている場合です。

手術方法

このような方にオススメ

  • ゴツゴツした下顔面をシャープにみせたい方
  • エラが張っている(ホームベース型の輪郭)
  • 「四角いフェイスラインを滑らかな輪郭にしたい

頬骨骨切り

頬骨骨切りは、口腔内から頬骨体部の前方をL字に骨切りし(一部骨を抜き取ります)、 もみあげ部の弓部と言われるところを骨切りし、頬骨全体を内側に落とし込みプレートで 固定することで、頬骨を滑らかにみせます。

手術方法

このような方にオススメ

  • 正面から見た時の頬骨弓部の突出が強い
  • 斜めから見た時の頬骨体部の突出が高く、強い

頬骨セットバック

頬骨セットバックは口腔内と目尻切開から頬骨体部にアプローチし、 もみあげ部の頬骨弓部と言われるところを骨切りした分、 後方に頬骨を後ろに下げる手術です。

手術方法

このような方にオススメ

  • のっぺりとしたお顔を立体的にしたい方
  • 奥目を改善されたい方
  • フェイスラインを滑らかにしたい方

この記事の監修者

院長

山本 崇弘

Takahiro Yamamoto

【経歴】
2010年
名古屋大学卒業、東京警察病院臨床研修医
2012年
東京大学医学部附属病院勤務、東京大学形成外科・美容外科
2014年
自治医科大学病院形成外科 勤務
2015年
東京警察病院形成外科、大手美容外科
2017年
帝京大学医学部附属病院形成外科
2020年
東京美容外科 銀座院 院長
2020年
東京美容外科 輪郭形成 診療部長
スキンクリニック山本皮フ科形成外科・美容外科院長
2023年 11月
CONTOUR CLINIC TOKYO 開院

【資格】
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会正会員(JSAPS)専門医

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